光運輸株式会社

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病気やケガをしたときに、まずは相談をしてもらえるよう、相談体制を構築。相談に応じながら個々の状況に応じた支援をしている

企業概要

所在地 和歌山県和歌山市永穂271番地
業種 運輸業、郵便業
設立 2001年3月
従業員数 136名(2025年10月現在)
平均年齢 53歳 / 男女比 男性9:女性1
産業保健スタッフ 2名(産業医(嘱託)1名、衛生管理者1名)
事業内容 貨物自動車運送事業
自動車運送取扱事業
自動車リース業及びレンタカー業
貨物軽自動車運送業
荷造梱包業
高速道路別納プレート取扱業
(ハイウェイサービス協同組合関西代理所)

取組の概要

従業員が病気になったことをきっかけに、相談体制を構築。相談のしやすさが第一と考え、相談窓口に何でも相談するよう、従業員に周知している

取り組んだ背景、経緯

  • 2018年頃に、長年勤めていた従業員が病気を患いました。当初は働きながら通院による治療を続けていましたが、症状が悪化し、会社を休んで自宅療養する日が増えました。会社を休んでいる日には、総務課(当時)の担当者や役員が気遣って自宅を訪問するなどしていましたが、個人的なサポートに留めるのではなく、会社として両立支援に取り組んではどうかと考えるようになりました。
  • 総務課(当時)の担当者が治療と仕事の両立支援に関する研修会に参加するなどして情報収集を行い、「傷病相談窓口」(自社名称)を設置して、相談体制を構築しました。

POINT

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病気やケガをしても安心して働けられることを従業員に伝えたいと思い、相談窓口を設置しました。

相談窓口、社内における両立支援体制の整備

  • 相談対応の流れとして、まず従業員から所属長に相談し、所属長から相談窓口に相談してもらうようにしています。従業員に休みが必要となる場合には、仕事の調整をします。なお、制度面についての問い合わせ・相談などについては、従業員から直接相談窓口に問い合わせることも可能です。
  • 相談窓口は、管理部健康管理担当者(2人)と常務が担っており、3名のうち相談しやすい人に相談してもらうようにしています。性別による相談のしやすさにも配慮し、相談窓口となる健康管理担当者は、男女それぞれ1名ずつにしました。
  • (インタビュー内容を踏まえて作成)

  • 相談の内容によって、治療と仕事の両立支援が必要となる場合には、社長・所属長・常務・管理部健康管理担当者(2名)からなる「支援会議」(自社名称)にて、休業期間や勤務時間、業務内容、傷病手当手続きなどの支援対策を決定します。その後、相談窓口(管理部健康管理担当者、常務)が従業員と今後の支援について話し合い、手続きの内容等について説明します。支援に必要な情報については、従業員本人に承諾の上、支援会議のメンバーだけに共有し、個人情報の取り扱いに留意しています。
  • 相談窓口を設置した当初は、朝礼などで周知していましたが、今では全従業員に浸透しています。相談内容は、骨折などの短期の治療に関するものから、腰の手術やがんなど比較的長期にわたる治療を要するものまで様々です。2018年の相談窓口開設以降、細かな相談も含めると、20~30件程度の相談がありました。従業員が実際に相談しているという実績があることも、相談のしやすさにつながっているのではないかと思います。

POINT

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同じ病気やケガでも、症状や治療方法、業務への影響などは様々です。相談窓口で話を聞きながら、それぞれに合った支援を考えるようにしています。

まずはこの一歩から!

  • 相談体制を構築するにあたり、産業保健総合支援センターの発信情報や研修会で得た他企業の事例などを参考にしました。まずは産業保健総合支援センターなどから、治療と仕事の両立支援に関する情報を収集してみてはいかがでしょうか。

これから取り組む企業の皆さんへ

  • 従業員の中には、病気やケガをしたら退職しなければならないと思っていたり、休むことに対する罪悪感を持っていたりする人もいます。全ての従業員が安心して相談できるよう、相談体制を構築することが重要だと思います。

(管理部・:山﨑さん 吉岡さん)

治療と仕事を両立している従業員の声

  • 入社前に筋萎縮症に罹患しました。当時はまだ体が動く状態であったため、ドライバーの仕事をしばらく続けていましたが、その後病気が進行して、ドライバーを続けることが難しくなりました。一度は退職を考えましたが、会社に相談したところ、配置転換の提案を受け、電話対応業務を行うことになりました。働き続けられることが分かりとても安心しました。
  • 電話対応業務では、天候に応じた安全運転のアドバイスなどを行いました。安全管理の知識や経験を活用したアドバイスが会社に高く評価され、新たに設立する安全推進課の係長職への就任を打診されました。自身の仕事ぶりが評価され、魅力的な仕事の打診をいただき、とても嬉しい思いでした。
  • 事業所内にスロープや手すりを新設するなど、会社からは手厚いバックアップをいただいています。現在も3か月に1回、通院を継続していますが、休みやすい環境があり、問題なく仕事をすることができています。身体障害者だからと特別扱いすることなく、他の従業員と同等に扱っていただいていることはありがたいと感じています。
  • 話しやすい相談窓口があり、病状が変わった時にも相談することができます。進行する病気を患っていますが、相談体制や所属長の理解が十分にあることで、安心して働くことができています。

取組の効果、課題の克服方法、今後の展望

営業所間で足並みを揃え、治療と仕事の両立支援の全社的な推進を目指していく

  • <同社のトラック>

    (同社提供)

  • 現在も治療と仕事の両立支援に関する取組の方向性は模索中ですが、出来ることは行うという考えで取り組んでいきたいと考えています。
  • 本社内では相談体制が定着していますが、近年新たな営業所を設立したこともあり、各営業所内で足並みを揃えていくことが今後の課題です。治療と仕事の両立支援についての営業所間での温度差をなくし、全社で推進していきたいと考えています。

(令和8年3月時点)