両立支援の取組事例
支え合いで実現する、持続可能な社会と仕事の両立
太洋テクノレックス株式会社

人事グループの皆様
- 会社名
- 太洋テクノレックス株式会社
- 所在地
- 和歌山県和歌山市有本661番地
- 事業内容
- フレキシブルプリント配線板(FPC)の試作・開発、エレクトロフォーミング(電鋳)技術の提供など
- 設立
- 1960年12月
- 従業員数
- 197人(2023年12月20日現在)
- 平均年齢
- 45.09歳 /男女比 男性:7.5 女性:2.5
- 産業保健スタッフ
- 1名
太洋テクノレックス株式会社は、和歌山県和歌山市に本社を構え、フレキシブルプリント配線板(FPC)の設計・製造を主力事業としています。特に試作や高難度な技術が要求される製品に強みを持ち、スマートフォンなどの電子機器の他、自動車や医療機器向けへと用途を拡大しています。また、FPC製造のノウハウを活かし、通電検査機や外観検査機の開発・製造・販売も行い、製品不良の検出に貢献しています。さらに、商社事業として、他社の優れた製品の紹介や自社製品とのコラボレーション提案を行い、産業用ロボットのシステムインテグレーションサービスも提供しています。これらの事業を通じて、未来の製品開発を支え、持続可能な社会の実現を目指しています。
当社では、従業員ががんを発症し、療養のため休職していた事例がありました。しかし、休職期間の満了を迎えることを契機に就業規則を見直し、「会社が認めた場合、6か月の延長が可能」とする規定を追加しました。その後もがんなどの継続した治療が必要な病気に罹患する従業員が出てきたことから、病気を理由とした退職を防ぎ、従業員が安心して治療と仕事を両立できる環境づくりが必要であると考えました。
従業員の健康を確保しながら治療と仕事の両立を支援するため、2017年に「治療と職業生活の両立支援に関する基本方針」を制定しました。この方針に基づき、主治医との連携や両立支援プランの策定を進めています。さらに、ワークライフバランスの向上や女性活躍の推進にも取り組み、働きやすい職場環境の整備を進めています。また、治療と仕事の両立を円滑に進めるため、管理職向け研修や女性社員向け研修を実施し、従業員や管理職の意識啓発にも努めています。
経営管理部総務・人事グループが両立支援の窓口を担当し、「治療と職業生活の両立支援に関する基本方針」や関連規程を社内ネットワークに掲載し、従業員へ広く周知しています。病気で長期間休む場合、有給休暇を使い切った後は「欠勤」となり、その間は傷病手当金の申請ができます。欠勤が3か月を超えると、自動的に「休職期間」へと切り替わり、さらに休職期間を延長して休むことができる仕組みになっています。失効年次有給休暇を病気休暇として利用できる制度についても現在検討を進めています。
また、両立支援プランを運用することにより、主治医の意見書や本人の体調に応じて業務内容や労働時間への配慮を実施しており、時差出勤や短時間勤務、在宅勤務、試し出勤など柔軟に対応できるよう体制を整えています。こうした支援に対し、従業員の間に特別扱いといった不満が生じることもなく、十分な理解のもとで円滑に運用されています。会社として両立支援の方針を明確に打ち出し、社内へ周知していることもあり、罹患した社員と周囲の社員との関係も良好に保たれています。
治療中の従業員本人の希望や意志を尊重し、話し合いを重ねながら寄り添った結果、仕事が生きがいとなり、治療への活力にもつながりました。ご家族からは「最期まで仕事をさせてくれた」と感謝の言葉をいただきました。
一方、主治医との連携については、文書でのやり取りのみで進めたため、不安を感じる場面もありました。今後は、主治医と直接話をする機会を設けることも検討すべき課題と考えています。現在は、勤務情報がわかる書類を本人に渡し、本人から主治医へ説明してもらい、主治医からの意見書を会社に提出する流れとなっていますが、よりスムーズな連携体制の構築を目指しています。
治療と仕事の両立を支援する取り組みを進める中で、働きやすい職場環境の整備にも力を入れてきました。ワークライフバランスの向上や女性活躍の推進に取り組むことで、従業員が安心して長く働ける環境が整備されつつあります。
また、管理職向け研修や女性社員向け研修を実施し、労働者と管理職の両方に対する意識啓発を行うことで、職場全体の理解が深まりました。その結果、従業員が治療と仕事を両立しながら働き続けやすくなり、組織の一体感や職場の風通しの良さが向上しました。今後も、すべての従業員が安心して働ける職場づくりを進めていきます。
取組事例一覧