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厚生労働省

治療と仕事の両立支援ナビ

両立支援の取組事例

佐賀産業保健総合支援センターの勧めで取り入れた支援制度

一般社団法人 佐賀県農村地域情報センター

佐賀県農村地域情報センター

会社名
一般社団法人 佐賀県農村地域情報センター
所在地
佐賀県佐賀市栄町2番1号 (県JA会館別館6階)
事業内容
農村地域情報システムの調査、研究及び開発など。
設立
1988年5月
職員数
49名  (2025年4月1日現在)
平均年齢
42.9歳 /男女比 男性8:女性2
産業保健スタッフ
1名

一般社団法人 佐賀県農村地域情報センター(AGNES)は、佐賀県の農業および農協経営の合理化を推進し、農村地域の産業・経済・生活情報を総合的に提供することで、地域の経済的・社会的発展に寄与しています。昭和63年5月の設立以来、農業および農協に関連する多彩なシステムの開発・維持に努め、近年ではインターネット環境とIT技術の進展に伴い、パソコンを活用したWEB化システムの開発を進めています。

具体的な業務内容としては、佐賀県内の全JAをネットワークで接続し、会計、人事給与、固定資産管理、農業簿記、組合員農業情報の管理など、JAの事業で利用される情報処理システムの開発、保守、運用管理を行っています。
AGNESは、農業と情報技術の融合を通じて、地域社会の発展に貢献し続けています。

佐賀産業保健総合支援センターの勧めから始めた、治療と仕事の両立支援

治療が必要になった職員が安心して働き続けられる環境を整えるため、当センターでは佐賀産業保健総合支援センターからの助言もあり、就業規則の見直しを行いました。具体的には、在宅勤務や時短勤務、治療後の試用出勤といった、個々の職員の状況に応じた働き方を可能にする支援規定を新たに追加し、全職員へ周知を徹底しました。

また支援規定の中に「両立支援申出書」を設けて対応手順を明確化しております。
労働者自身も含め職場の支援手順を分かりやすくし、申し出があった際にも、よりスムーズに適切な対応が可能になりました。
支援規定の制定後も、制度の有効活用と職場全体の理解を深めるため、全職員を対象とした「治療と仕事の両立支援」に関する研修や情報提供を行っています。これにより、職員一人ひとりが支援制度を正しく理解し、実際に活用できる環境を整えています。

  1. 当センター例①:

    初期がんを罹患した労働者の職場復帰支援
    初期のがんを発症した労働者が安心して治療を受けながら働けるよう、手術後の負担軽減や感染症対策を目的にリモートワークを実施。これにより、体調に応じた働き方が可能となり、スムーズに職場復帰を実現することができました。

  2. 当センター例②:

    難病を抱える労働者への包括的支援
    難病を持つ労働者の就業継続を支えるため、佐賀産業保健総合支援センターやソーシャルワーカーと連携し、病状や治療に配慮した職場環境の整備を進めました。長期間の治療が考えられることから、柔軟な働き方の提案などを行い治療と仕事の両立支援を図り、労働者の復職や治療を受けながらの就労をサポートしました。

職員の健康管理が支援の第一歩だと考えます

治療と仕事の両立支援の整備と合わせ、職員の健康管理にも注力しており、産業医による健康に関する研修会や、メンタルヘルスを含む健康についての情報提供などを実施。職員一人ひとりが健康を維持しながら長く働ける職場環境を目指しています。治療が必要になった後の支援はもちろんのこと、予防に関する意識を高めることも支援の1つだと考えています。

今後も、職場内の理解促進を図りながら推進したいと考えています

治療と仕事の両立支援への取組を進め、病気を抱えながらも安心して働き続けることができる環境が整いつつあると感じています。今後も、職場内の理解促進を図りながら、より個々の事情に応じた適切な働き方を支援し、推進していく予定です。

取組事例一覧