両立支援の取組事例
もっと健康に、ずっと健康に。健康経営に力を注ぐ
ハウスあいファクトリー株式会社

運営部メンバーの皆様
- 会社名
- ハウスあいファクトリー株式会社
- 所在地
- 大阪府東大阪市渋川町2丁目11番31号
- 事業内容
- スパイス製品等の製造・包装
- 設立
- 2009年12月1日
- 従業員数
- 78名(聴覚障がい者22名・知的障がい者17名・精神障がい者5名・身体障がい者2名を含む) (2025年3月1月現在)
- 平均年齢
- 32.5歳 /男女比 男性7:女性5
- 産業保健スタッフ
- 1名
ハウスあいファクトリーは、ハウス食品グループの特例子会社として、2009年に設立しました。特例子会社とは、障がい者の雇用促進や安定を目的に設立されるもので、ハウスあいファクトリーは全従業員のうち、障がいのある従業員が約半数を占めます。障がいのあるなしに関わらず、従業員は協働しながら、ハウス食品や朝岡スパイスの製品などを機械ラインや手作業によって生産しています。企業の特性や風土が、治療と仕事の両立支援にも活かされています。
私たちの会社には、さまざまな個性をもった従業員が働いています。聴覚、知的、精神、身体障がいなどを持った方も勤務されていますが、障がいのあるなしに関わらず、一人ひとりの個性を理解した上で、全従業員が働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
また当社では、一緒に仕事をする仲間や家族が“もっと健康にずっと健康にいてほしい”との思いから、従業員の健康管理・増進に取り組む「健康経営」に重きを置いています。体力測定や野菜摂取量の測定、ハイキングやウォーキングの機会を設けるなど、従業員の健康に配慮。9年連続で「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」の認定を受けるなど一定の成果を出す中で、体調不良や病気、ケガなどによってこれまで通りに働けなくなってしまった従業員に対する、治療と仕事の両立支援にも力を注いでいます。
治療と仕事の両立支援の取り組みとして、ベテラン社員Aさんの事例があります。従業員は毎年、人間ドックを受診していますが、Aさんは数年前から腎機能の数値が悪化。会社としても本人に再検査を働きかけ、産業医さんにも相談しなら、精密検査を強く促しました。その結果、人工透析治療が必要な状態であることがわかりました。
人工透析は一般的に、週3回、1回4~5時間かかります。そのため、当初はAさんも半日単位の有給休暇を取得してもらい対応しました。また、弊社は積立休暇(従業員が働いた年数や勤務日数に応じて、有給休暇を積み立てる)の制度があり、そちらも活用。しかし日数には限りがあり、現実的に“退職”という言葉もよぎりました。しかし本人からの「働きながら、治療したい」という強い要望と、会社としても「治療しながら、働いてもらいたい」との強い想いがあり、いかにしたら治療と仕事の両立が出来るかを一緒に模索しました。
治療と仕事の両立に向けて、本人との対話を繰り返した結果、半日単位の有給休暇を使わずに、週5日間、治療前と同じ仕事に従事することが可能になりました。「半日有給で通院していたら、治療と仕事は両立できなかった。今も治療しながら仕事もできているので、とても助かっている」と本人も喜んでいますが、両立のために歩み寄ってくれたからこそ実現できたと実感しています。
- 治療と仕事の両立に向けた変更点
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①
病院の変更:
週3回、半日有給休暇を使って、午前中に自宅近くの病院で人工透析治療をしていたが、退社後の夕方から治療できる病院を探した。 -
②
仕事時間の変更:
9時からの始業であったが、7時台に出勤して通常通りに業務を行ってもらい、夕方から通院できるように。 -
③
通勤手段を変更:
出勤は基本的に電車やバスなどの公共交通機関のみと定めていたが、退勤後にそのまま通院できるように車通勤を認めた。車通勤への変更については、当社の親会社であるハウス食品にもしっかりと状況をお伝えすることで認めてもらうことができました。仕事時間の変更は、Aさんの上司とも対話しつつ、周りの従業員にも事情を説明しながら取り組みました。もともと、障がいのあるなしに関わらずみんなで助け合いながら協働する企業風土のため、従業員同士の軋轢といった問題は起こりませんでした。治療と仕事の両立の実現には、本人にも会社側にもいくつかハードルがありましたが、双方が歩み寄る事で可能になったと考えます。治療を続けながら毎日働くAさんの姿は、周りの従業員にとっても“いつまでも働きつづけられる”という安心感につながっています。
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①
Aさんの場合は、すぐに治療が必要であったため治療と仕事の両立にスピード感が求められましたが、従業員の個性や病状などによっては、ゆっくりと時間をかけて両立支援の方針や方法を決定していくケースも出てくると考えています。そのため、病状を踏まえた個々の対応には産業医や医療機関との連携が欠かせません。当社の場合は、産業医の方には毎月1回、安全衛生委員会に同席いただき、従業員との面談の機会も設けています。産業医からのアドバイスをもらいながら、今後も治療と仕事の両立支援を推進し、また従業員の病気やケガの予防につながる健康経営にも、引き続き力を入れていきます。
治療と仕事の両立支援によって従業員が安心して働き続けることができ、触れ合いと助け合いの精神で皆様から愛される会社として、これからも愛情のこもった製品を世の中へ提供し続けていきたいと考えています。
取組事例一覧