Home > 両立支援の取組み事例 > 中越合金鋳工株式会社

両立支援の取組み事例

中越合金鋳工株式会社は、富山県で第1号の「とやま健康経営企業大賞」を受賞した、世界最大級の銅合金メーカーです。
中越合金鋳工の特徴は、社員が新卒で入社してから定年になるまで一貫して“会社が面倒を見る”
社風です。病気や怪我で休業を余儀なくされても、会社ができうる限りの援助をし、生活に困らず健康になって再び働くことのできる仕組みづくりを実践しています。

中越合金鋳工の社風として、すごく面倒見の良い会社のイメージがあります。これはどこから来ているものでしょうか?

弊社は非鉄金属鋳物製造業で、溶解鋳造の際に非鉄金属から出てくる煙の問題もありますので、非常に健康管理を重視しています。生まれてから死ぬまでの間に占める働く時間は多くなりますから、会社が率先して社員とその家族の健康管理に気を遣い、幸せなプライベートと充実した仕事環境を目指しています。人を第一として長く健康に生きて行くことを応援することが会社の使命だと考えています。

2018年には健康企業宣言(step2)も受賞

中越合金鋳工が以前から取り組まれている「積立休暇制度」ですが、具体的な内容を教えてください。

弊社の積立休暇制度は、2年分の有給休暇に失効した有給休暇をプラスすることで最大75日まで休暇が積み立てられる制度で、2008年10月から運用を開始しています。この積立休暇は、病気・ケガの治療や介護などで使用することができます。
これにより、有給休暇が足りなくなって満足な治療が受けられない、あるいは病気休暇によって収入が減り、生活の心配をしなくてはならないなどの心配事をなくしています。

今までに治療などで、積立休暇を実際に使用された方はいますか?

はい、何名かいます。一つの例では、末期がんが判明して余命宣告をされた社員がこの制度を使用しました。その時はすべての積立休暇を使い切りましたが、お亡くなりになるまで数か月間、会社として給与を100%支払いました。
なぜなら治療は継続していましたし、そこで収入が途絶えてしまうと治療費、生活費、教育費などに影響が出てしまうと思ったからです。弊社に勤めた以上、最後まで会社が責任を持つのは当たり前のことで、その姿勢を社員に見せることが会社に対する良いイメージや仕事へのモチベーションアップにつながるのではないでしょうか。

会社としても大変な負担だと思いますが、そのあたりはどうお考えでしょうか?

会社が健全な経営を続けるためには、社員が健康でいられることが第一です。社員が健康でいるためには、その家族も健康でいなければならないとも考えています。
そのためには、疾病を早く発見することです。健康診断、がん検診などを充実させ、しっかりと健康管理を会社側が指導することで早期での治療ができるようになり、治療期間も短く、治療費も安く抑えられます。
その結果、実際に積立休暇制度を使用するまで有給休暇を使い切ったケースは少ないです。

社員が健康を自分事として捉えられるよう、ポスターなどを目立つ場所に掲示。

治療と仕事の両立支援としてやられている具体的な施策を教えてください。

前述の積立休暇制度以外にも、メンタル疾患に対してメンタルヘルス部会があります。この部会はほぼ全員が、心理相談員、衛生管理者、キャリアコンサルタントなどの資格を持っていて、外部に頼らなくても社内で問題を素早く対応できる体制を取っています。そして、産業医・主治医を交えて両立支援を支えています。
ちなみに、社員の中にこれらの有資格者が多いのも弊社の特徴で、資格を取るための補助(全額会社負担)を行っており、他にも工場勤務でフォークリフトやクレーンなどの資格取得も同様に補助しています。
安全管理に関しての有資格者が社内にいますので、傷病手当などの公的補助の申請などもすべて社内で行っています。
また社員は健康だけでなく、さまざまな悩みがあると思いますが、総務課が相談窓口となり、何でも就業時間中に相談できます。

今後さらに取り組みたいことがあればお教えください。

実は、すでに2020年4月から実施していますが、1日の実働勤務時間を従来の7時間50分から7時間35分に短縮しました。1週間で37時間55分の勤務時間となっています。残業もほとんどありません。
今後も社員には、よりプライベートを充実してもらい、健康に仕事を続けられるように応援していきたいと思います。
©Ministry of Health, Labour and Welfare