厚生労働省

治療と仕事の両立支援ナビ

両立支援の取組み事例

従業員は家族同様
病気になっても定年まで安心して働ける環境を

西精工株式会社

代表取締役社長
西 泰宏

会社名
西精工株式会社
所在地
徳島県徳島市
事業内容
製造業
設立
1923年4月
従業員数
241名
(2020年12月1日現在)
平均年齢
39歳/男女比 男性8:女性2
産業保健スタッフ
2名

徳島県で高品質なパーツやナットを製造・販売する西精工。従業員は家族と同じ、大家族主義で従業員の幸せを追求しています。
従業員1人1人の事情に配慮し、多様な働き方ができるように日頃から従業員との信頼関係を築き、病気の予防、治療、復職まで主治医、産業医、総務部で連携したサポートを行っています。

西精工が両立支援に取り組み始めたきっかけを教えてください

私が西精工に入社したのは22年前ですが、その入社1週間前に大きな事故がありました。 なぜその事故が起きたのかを考えた時に、ルールが遵守されていなかったこともありましたが、会社と従業員の関係が少し希薄だったのではないかと思いました。 その後明るくて活気のある会社を目指して、それまでも大家族主義でしたが2010年に明文化し、5つある経営理念の1つに「家族愛の精神」を入れました。その後毎日朝礼で唱和し、理念の浸透を図っています。
従業員は家族同様であり、病気になっても長く働ける会社でありたいと、両立支援にも力を入れています。

両立支援の具体的な例をお伺いさせてください

2017年、当時50代前半の男性係長の話です。彼はとてもハードに働くタイプの社員で真面目すぎるところもあり、無理をしすぎないようにとたびたび指導していたのですが、あるとき勤務中にあまりにも具合が悪そうにしているのを見かねて半強制的に病院に行ってもらいました。
すると、糖尿病などいくつかの病気が見つかり、なかでも心臓病が重く会社を休んでの治療となりました。休職中も総務が本人と連絡を取りながら状況を確認し、安心して治療を受けられるよう傷病手当金の代理手続きを行いました。
治療後は主治医の診断書を元に、主治医と産業医の間に総務の担当者(両立支援コーディネーター)が入り、リハビリ出勤スケジュールを作成し、所属部には事前に配慮事項を説明してから復職に臨み、現在は元気に働いています。
主治医や産業医とのやりとりは、厚生労働省の「事業場のための治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」の様式に沿って、復職時に活用しています。

また、5年ほど前に大腸がんが発覚し、治療後復帰したのですがその後再発し入院、現在は自宅療養中の従業員がいます。本人から復帰したいとの要望があり、主治医と産業医の意見を聞きながら、なんとか1時間でも2時間でもいいので復帰させることができないかと模索中です。
がん治療の進歩はめざましく、治療しながら仕事をするのが当たり前になってきていますので、治療に応じた多様な働き方ができるようにしていきたいと思います。

両立支援に関する制度はどのようなものがありますか?

病気になった時に対応する制度としては、短時間勤務、時差出勤があります。有給休暇も時間単位での取得が5日間可能で、弊社の有給休暇取得率は昨年度51%(平成30年8月〜令和元年7月)です。 そのほか男性の育児休暇のほか配偶者出産休暇制度(2日間)もあり昨年度は75%の取得率となっており、子育てサポート企業に送られる厚生労働省の「プラチナくるみん」もいただいております。
また、ストレスチェックも毎年実施し100%が受けており、その結果は管理者へフィードバックしています。全社員対象のメンタル研修も毎年行っています。メンタル不調に関しては提携する病院で会社負担で診察(薬が処方されない場合)することができます。

従業員の健康を保つために取り組んでいることがあれば教えてください

月に一度の勉強会(議題は自由で社長が司会)に加え、徳島県とタイアップしてのボランティア活動、とくしまマラソン参加(ランナー、ボランティア)などを積極的に行っています。
徳島県の企業ですので、故郷を応援する活動をしたいと思っています。このような活動に従業員が自らの意思で参加してくれることで、従業員同志のコミュニケーションが密になり、言いたいことが言える風土が醸成されていると思います。



2018.3 とくしまマラソン集合写真
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