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両立支援の取組み事例

石川県で道路舗装工事をメインに行う太陽工業。従業員は50人未満と小規模ですが、安全衛生委員会を運営し、従業員の健康に対して積極的に関与しています。
従業員の健康を守り、休暇制度などを充実させることで、ワークライフバランスが整い、人材確保が難しい建設業の中でも若い世代が集まり、長く勤めています。

太陽工業は50人未満の事業所ですが、安全衛生委員会を運営されていたり、社員へのがん保険に加入されていると伺いました。このような取り組みをされている理由は何でしょうか?

私(社長)が思うに、会社は株主のためのものだけではありません。社員があって会社がある。社員が元気でいてこそ、仕事がうまく回り、利益が出るものです。ですから、いつも社員ファーストの視点で会社を経営したいと思っています。
その中で、安全衛生委員会は仕事柄“安全”というものの大切さに加え、石川産業保健総合支援センターと連携しながら、社員の健康を維持していくための情報共有に役立てています。
がん保険に関しては、体が資本の職場でもありますので、もしもがんになったときに治療費や入院費を心配することなく治療に専念してもらい、一時金によって多少なりとも収入面をフォローし、しっかり元気になって復帰してもらいたいという思いからです。

実際に両立支援された経験はありますか?

60代の現場監督が肺がんになり、内視鏡手術を受けた後2週間ほどで仕事に復帰した例があります。残念ながら、このケースではがん保険加入時と疾病発見時があいまいだったため、保険を利用することはできなかったのですが、復帰当初はそれまでの作業よりも軽い作業から始めてもらい、今でも元気で働いています。

制度面ではどのようなものがありますか?

有給休暇の時間単位での取得を行っています。実際には30分刻みで申告してくる社員もいますが、それにも対応しています。 建設業界では、昔から休むことは悪いことみたいなイメージがあるのですが、休みを取ることは決して悪いことではありません。会社としては有給をしっかり取ることを勧めています。
年間休日も年々増やしており、現在は100日以上あります。世間的には100日は多い数字ではないのですが、建設業界では頑張っている方だと思います。
また、当然ですが毎年の健康診断を実施しています。さらにストレスチェックも行い、それらを活かして年1回、「健康相談会」を開催しています。健康相談会では提携している産業医の病院から保健師を会社に派遣してもらい、会社には相談しづらい健康上の悩みなどを聞いていただいています。
以前は離職率が高かった時期もあったのですが、さまざまな取り組みをすることで現在は離職率を低く抑えられ、新卒社員も毎年確保できるようになっています。

今後、さらに取り組みたいことはありますか?

すでに取り組み始めているのですが、ICTを利用した作業効率の向上です。
具体的には現在、紙ベースの報告書などはデジタルに移行しています。紙ベースだとどうしても作成にも回覧にも時間がかかり、残業になりやすくなります。導入当初はデジタル化に慣れない社員もいましたが、今ではスムーズに作業できるようになって喜ばれています。
今後は、さらにICT化を現場の作業にも取り入れることで、作業の効率化、必要人数の削減、作業時間の短縮を図ることで、さらに休日を取りやすく、残業を減らせるように、よりよい労働環境を目指していきたいと思います。
また、健康診断の二次検診は現在は個人予約にしているのですが、そうすると会社を休んで受診することに抵抗感を持ってしまうのか、二次検診受診率が上がりません。会社として予約ができるようにして、就業時間中に社員が二次検診に行きやすい環境づくりをしていきたいです。
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