厚生労働省

治療と仕事の両立支援ナビ

両立支援の取組事例

「味の素グループで働いていると、自然に健康になる」を目指し、「こころとからだの健康」を維持できる環境づくり

AGF鈴鹿株式会社

管理部総務グループ 総務グループ長 杉田 民明 氏

会社名
AGF鈴鹿株式会社
所在地
三重県鈴鹿市南玉垣町6410
事業内容
食料品製造業
設立
2006年4月
従業員数
375名(2022年12月現在)
平均年齢
41歳 /男女比 男性8:女性2
産業保健スタッフ
1名

AGF鈴鹿株式会社は、現「味の素AGF株式会社」の生産関係会社として2006年4月に発足しました。『お客様に常に自信をもって商品提供できる安心品質の実現』を方針とし、活き活きと行動する日本一愛される嗜好品飲料生産会社を目指しています。そしてあらゆる企業活動において環境との調和をはかり、地域社会の発展に寄与する企業として更なる努力を続けていきます。治療と仕事の両立支援に関しては「味の素グループで働いていると、自然に健康になる」の実現に向けセルフ・ケアを基本とし推進しています。

治療と仕事の両立支援に取り組んだきっかけをお聞かせください。

弊社は味の素グループであり、健康推進に関しましては2021年より味の素グループの健康推進の方針を取り入れたため導入に至りました。

貴事業場において、従業員の両立支援に取り組む基本的な考え方や基本的な方針を示したものがあればお聞かせください。

「味の素グループで働いていると、自然に健康になる」の実現に向け、味の素グループ標準の健康管理体制・手法を確立することで、グループ間での健康維持増進の格差を極小化し、グループ全体での健康経営を推進しています。会社は社員の健康増進を支援し、社員は「バランスの良い食事」「適度な運動」「良質な睡眠」を意識したセルフ・ケアが習慣化され、自然に意識・知識が高まり、心身ともに健康な状態が維持され、健康文化が醸成されています。

両立支援を行うための仕組みや支援者・支援制度をお聞かせください。

〈相談窓口〉
味の素グループのノウハウを取り入れ、健康推進センターを設置しました。AGF鈴鹿の担当保健師を相談窓口としています。

〈休暇制度〉
病気休暇は、最長60日であり、休暇期間中、賃金の約85%を支給しています。また、病気休暇後最長1年間の休職制度を設けています。

〈勤務制度〉
治療出社制度(試し出勤制度)を導入しており、復職後は1週目50%、2週目75%、3週目100%、4週目からは100%で勤務をしていただきながら体調を整えていただいております。治療出社中の賃金は半日でも100%を支給しています。

〈支援の流れ〉
健康管理室での面談を経て、産業医、人事が連携をとり復職に向け支援を行っています。更には復帰後のサポートを実施すべくメンタルヘルス回復プログラムを導入しています。また、主としてメンタルヘルス不調者を対象に傷病休暇開始時のフローとして休業者対応マニュアルを作成し、担当者の役割と対応手順を明確化しています。

〈健康管理規程〉
「健康管理規程」「就業規則」を電子掲示板に掲載し、全従業員に周知しています。健康管理規定は、全32条から成り立ち、目的、基本方針(セルフケア)、従業員の責務などが明示され主に健康管理体制について、三権(職場、産業医・保健スタッフ、人事)分立の責務が明確にされており従業員サポート体制をとっています。

〈個人情報の保護〉
健康管理規程に記載し、情報管理を徹底しています。

〈その他〉
毎月1回、味の素(株)健康推進センター、保健師、AGF鈴鹿(株)総務で月に一度打合せを実施しており、就業制限のある従業員との定期面談の状況や休職者の状況などの共有、また、健康教育などの予定などを情報交換しています。また、AGFグループ3社とも情報交換を実施しています。

貴事業場の仕事と治療の両立支援の具体的事例(実例・実績)をお聞かせください。

導入間もないためまだ数名の実績ではありますが、主治医の復職許可をもとに保健師面談、産業医面談などを重ねて復職を目指しています。復職後の約1か月は慣らしながらの出勤としながら、日々の本人の振り返りの日誌や業務内容確認書などの作成を行い、それを職場、産業医・保健スタッフ、人事がサポートしながら通常職務に入れるようにサポートしています。

その他特記事項(研修等による意識啓発・労使の協力等)がございましたらお聞かせください。

健康教育、安全衛生委員会による産業医教育や、掲示板にて健康情報の発信などを行っています。また、毎月労使協議会にて情報共有を行っています。

今後の展望・課題をお聞かせください。

「健康は従業員が自分自身で守るものであり、セルフ・ケアを基本とする」との基本方針に従い、会社は支援を継続していきます。

取組事例一覧