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厚生労働省

治療と仕事の両立支援ナビ

両立支援の取組事例

働くあなたを支える医療 ―
治療と仕事の両立を全力サポート

独立行政法人 労働者健康安全機構中部労災病院 (中部ろうさい病院)

両立支援コーディネータ―の皆様

会社名
独立行政法人労働者健康安全機構 中部労災病院
所在地
愛知県名古屋市港区港明1丁目10番6号
事業内容
職業性疾病の予防、被災労働者の治療、リハビリテーション、職場復帰支援などの労災医療の提供
設立
昭和30年3月22日
従業員数
850名  (2024年3月現在)

中部ろうさい病院は、昭和30年3月の開院以来、職業性疾病の予防から被災労働者の治療、リハビリテーション、職場復帰まで一貫した労災医療に取り組んでいます。名古屋市南部地域の基幹病院として、地域医療にも大きく貢献しています。近年では、産業構造や社会環境の変化に伴う新たな疾患や健康問題に対応するため、治療と仕事の両立支援に力を入れ、「勤労者医療」を推進しています。

治療と仕事の両立支援への取り組み
  1. 1. 取り組みのきっかけ

    平成21年より厚生労働省の政策医療の一環として、労災疾病等13分野医学研究・開発・普及事業の一環である「就労と治療の両立・職場復帰支援(糖尿病)の研究・開発、普及」に関する調査研究を実施しました。その結果、生産年齢層の糖尿病患者の約半数が治療と仕事の両立に困難を感じており、医療機関と職場の連携が不十分であることが明らかになりました。

  2. 2. 糖尿病両立支援手帳の作成

    医師・患者・企業間の連携を推進するため、「糖尿病両立支援手帳」を作成。この手帳は、治療と仕事の両立に役立つ情報をまとめ、患者が医療機関と職場で適切なサポートを受けられるようにするためのツールです。

  3. 3. 両立支援コーディネーター研修への貢献

    平成29年度より、労働者健康安全機構が「働き方改革」行動計画の一環として開始した一般向け両立支援コーディネーター研修に参画。糖尿病分野の解説を担当し、「両立支援コーディネーターマニュアル (糖尿病)」を作成しました (現在は機構で一冊に統合)。現在もオンライン研修の資料として、当院作成の手帳が使用されています。

  4. 4. 両立支援の推進と普及活動

    当院では、「治療と仕事の両立支援の推進」を基本方針として掲げ、中核施設として糖尿病をはじめとする様々な疾患に対応した支援を推進。以下のような普及活動を実施しています。

    • 勤労者医療フォーラム「就労と糖尿病治療の両立」を2年に1回開催
    • 厚生労働省主催の両立支援シンポジウム (令和2年2月6日) にて取組事例を紹介
    • 産業保健セミナー (令和3年10月15日) で「当院での両立支援と職域連携の取組」を講演
    • 愛知県主催の働く世代向け循環器病研修会 (令和6年2月29日) にて「脳卒中等に係る治療と仕事の両立支援について」講演
  5. 5. 両立支援コーディネーターの育成支援

    愛知・三重・岐阜産業保健総合支援センターが開催する両立支援コーディネーター向けの事例検討会に、両立支援部長・看護師・医療ソーシャルワーカー (MSW)・心理士などの専門スタッフを派遣。両立支援コーディネーターの育成を支援し、全国的な両立支援の充実に貢献しています。

企業や産業保健スタッフとの連携について
  1. 1. 糖尿病両立支援手帳による職場との情報共有

    糖尿病患者に対しては、「糖尿病両立支援手帳」を活用。「職場と医療機関をつなぐ交換日記」をコンセプトに、当院から病状・治療方針・仕事上の注意点などを記入し、職場からは主治医への回答や問い合わせを記載できる仕組みになっています。これにより、患者・医療機関・職場の円滑な情報共有を促進し、適切なサポートを提供しています。

  2. 2. オンライン診療の導入

    平成30年度より、オンライン診療が保険適用されたことを受け、多忙な現役世代の患者向けにオンライン診療を開始。これにより、通院の負担を軽減し、治療と仕事の両立を支援しています。

  3. 3. 両立支援コーディネーターによる個別支援

    糖尿病以外の疾患については、両立支援コーディネーター (MSW等) が個別面談を実施。休職・復職・治療と仕事の両立に向けた調整を支援し、病状と仕事内容を照らし合わせながら、患者とともに多職種の医療スタッフが具体的な働き方を検討しています。

  4. 4. 両立支援主治医意見書の提供

    患者の希望に応じて、検討した働き方の内容を「両立支援主治医意見書」として勤務先へ情報提供。企業が適切な職場環境を整えやすくすることで、患者が安心して働き続けられるよう支援しています。

患者への両立支援の周知方法
  1. 1. 院内での案内ポスター・リーフレットの設置

    外来や病棟のデイルームに、両立支援相談窓口の案内ポスターを掲示。また、外来・病棟の各所にリーフレットを設置し、患者が自由に情報を得られるようにしています。

  2. 2. 診察・入院時の案内
    • 入院案内時には、メディカルサポートセンターの看護師が有職者に対して両立支援相談窓口を案内し、リーフレットを配布。
    • 診察時には、外来看護師が必要に応じて患者に両立支援の情報を提供。
  3. 3. 入院中の有職者への個別対応 (アウトリーチ)

    入院中の有職者に対しては、両立支援コーディネーター (MSW・医師・看護師等) が直接訪問し、両立支援相談窓口の紹介を実施。個々の状況に応じた支援の提案を行っています。

取組事例一覧